2016/11/25

強度行動障害支援者養成研修【基礎研修】報告

大きくて、きれいな月が見える季節ですね。
こんにちは、Nです。

先日、福岡市で行われた強度行動障害支援者養成研修【基礎研修】に参加しました。会場には福岡県内の障害福祉サービス事業所の支援者約60名が集まり、2日間で13時間以上行われた研修でした。
強度行動障害のある方は、事業所での受け入れが困難であったり、虐待を受けるケースが多いのが現状で、安定した生活を送るためには適切な支援が必要です。
今回の基礎研修は、強度行動障害とは?支援する制度は?医療は?支援方法は?について実践の報告、演習を含めたものでした。
中でも印象的だったことは、「コミュニケーションの重要性」。強度行動障害のある方のコミュニケーションを体験するため、意味のわからない言語の指示を聞いて、指示者の意図通りの動きをするという演習を行ったときのこと。私は指示を受ける役を行ったのですが、指示者が何を言っているのかわからず、どうしたら良いんだろう、困ったなあ、指示している人も答えられない自分を見てイライラしているなあ、という気持ちを実感しました。
そして考えました。私が普段使っている言葉を利用者のみなさんはどう感じているのだろう、家族や関係機関に私が伝えたいことは本当に伝わっているのだろうか、と。
強度行動障害のある方にとって、家族や支援者など関わる人たちの連携した支援は安定した生活を送るために必要な要素。本人だけが努力しても、家族だけががんばっても、一部の支援者が抱えても、共通の思いがなければ・・・本人や家族を含めたチームが、同じ方向を向いて、協力し合えるようになることが重要です。
そのために、私たち支援者はどんな言葉を使って伝えようか、どんな資料なら実感を持ってそれぞれの思いを伝えることができるだろうか、根拠は?・・・日々の自分自身をつい省みてしまいます。
今回の研修で得た知識や経験を持ち帰り、日々の活動へ具体的にどう落とし込んでいくか。これから職員で考えていきたいと思います。
12月に行われる【実践研修】ではどんな学びがあるか、今から楽しみです!


2016.11.25

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